FLY MS-06Z サイコミュ試験用ザク

MSVシリーズが発売され始めた小学生高学年の頃、僅かな小遣いでそこそこ作り倒していたなかで、組み上がった状態を覚えていないキットが2つだけあります。ジムスナイパーカスタムとZタイプザクでした。
 
何故組み上がらなかったのか、それをよく覚えています。Zタイプは、脛外側のバーニアボックス上方の凹みに、直接タミヤパテ(灰色のやつ)を盛って、ホビーヤスリでガシガシ削った結果、エッヂはガタガタ、接着線は引け痕が残って醜い造形になってしまいました。また、無謀にもモノアイ点灯(それも麦球と単4で!<プラモ狂四郎・天満太郎の作ったZタイプに感化された行動)に挑戦するため、左右割のモノアイシールドのパーツをタミヤセメントで接着して、その接着線ど真ん中に四つ目錐を立てて穴を開ける>接着はがれる>再接着>穴あけ>はがれる・・を繰り返して、パーツをダメにしました。ジムスナイパーカスタムも脛正面の凹みの接着線を消せなくて、挫折したのでした。< /div>
 
今回のZタイプザクへのリベンジでは、バーニアボックス上方の凹みは、削り取ってプラ板で復元しました。また、モノアイシールドは、形状変更を兼ねてエポパテを盛って、ピンバイス (0.5>1.0>3.0mm)で穴あけ、リーマーで整形、モノアイは点灯こそしないものの、クリア素材のサーベル輪切りで再現して、過去のトラウマを見事に乗り越えました。その他の工作はTwitter を参照していただければと思います。こだわりのポイントは、バーニアノズルの塗り分け、指可動、下腕のサイコミュ操作状態の再現です。
 
今回のリベンジの機会を作ってくれた近衛巧巳さんに感謝。

何も言われなければ、Zタイプザクってこんなキットで、塗装
するとこんな感じなんだなぁ…と、スルーしてしまいそうな位
に上手くまとまっている本作品ですが、無改造のキットと比べる
と、いかに全てのパーツに手が入っているかがわかります。
ここまで手が入っているのに、プロポーションに全く破綻がな
いというだけでも凄い事ですが、更に驚いたのが塗装です。
表面が少し独特で雰囲気のある塗装だなと思ったら、まさかの
オール筆塗り。
筆塗りでもここまで均一に、そして味のある塗装ができるという
素晴らしい例ではないかとと思います。

この度は素晴らしい作品をありがとうございました。あの頃への復讐が
少しでも果たせたなら幸いです。

                                    近衛巧巳

コメント: 8
  • #8

    KAZUYA_TAKAI (土曜日, 21 9月 2013 09:52)

    FLYさん

    同じMS-06Zというモチーフで製作させていただきました。
    いつもFLYさんの状況をtwitterで拝見させていただいており、FLYさんのスピード・手際に焦っておりました^^;

    また、元のキットについて、全てのパーツ、ディテールを有効利用されているところに技術を感じました。
    twitterにて塗装状態の写真をアップされていたときに、当然エアブラシを使われているものだと思っていましたが、筆塗りであるとお聞きし、驚きました。

    このたびは有難うございました。また、何かの機会にご一緒させてください。

  • #7

    FLY (月曜日, 12 8月 2013 19:41)

    クマっちさん、ARUEさん、コメントありがとうございます。全体のバランスを見つつ、工作をどこまで追い込むかに気を付けました。皆さんに好評で苦労の甲斐がありました。

  • #6

    ARUE (日曜日, 11 8月 2013 12:50)

    全身に手が入ってますよね!
    それでいてまとまったシルエット、カッコいいです!!

  • #5

    クマっち (土曜日, 10 8月 2013 20:41)

    はじめまして!
    Zザクは旧キットの中では各部バランスが比較的まともな方ですが、関節の改修だけではここまではならないですよね。
    丁寧な工作の積み重ねが感じられます。カッコいい!

  • #4

    FLY (火曜日, 06 8月 2013 23:18)

    type920r さん、コメントありがとうございます。Twitter で製作状況を楽しく拝見していました。type920r さんのプロトドムように、赤ライン入れたら、もっとびしっと締まった仕上げになったかなあと、思っています。

    DAITENさん、コメントありがとうございます。いやいや、お恥ずかしい。いろいろな角度から見られたら、足の裏、合わせ目も消していないのばれてしまいます。

    ヤスヒロさん、コメントありがとうございます。ヤスヒロさんのフリッパーの作り込にはかないません。アンテナのラインは作業中に思いついて塗ったんですが、マスキングして下塗りしないと気が済まない自分が不憫でした。

    これ、本当はお腹延ばして終わらせようかと思っていたのですが、あーここをいじったらも少し良くなるかなぁ、うーんあそこの形が気に入らんなぁ、と手を入れていたら、3か月半過ぎていました。MSVは思い入れありすぎて、締め切りがないと完成しませんね。よい体験をさせていただきました。

  • #3

    ヤスヒロ (火曜日, 06 8月 2013 21:20)

    Zタイプザクは1度作ったことがあるんですが、
    これあちこちに手が加えられてますよねー。
    よく見と、細かいパーツ(アンテナのラインとか)までひとつひとつ丁寧に作りこまれてて、すごいです!

  • #2

    DAITEN (火曜日, 06 8月 2013 20:53)

    こちらのZタイプも凄いですね!
    あまりのクオリティの高さに、出来のいいキットが存在してると誤解してしまいます。
    もっと色んな角度から見てみたい!と率直に感じる素晴らしい作品ですね♪

    製作お疲れ様でした。

  • #1

    type920r (月曜日, 05 8月 2013 22:17)

    完成おめでとうございます♪ プロトドムでご一緒させて頂いております。

    ツイッターでうpされていた途中経過を拝見して「とことん形状や表面処理
    にこだわって作業されているなぁ」といつも感じておりましたが、こうして
    完成写真を拝見しまして、その思いが確信に変わりました。
    すごくキレイで素晴らしいフォルムのZ型ザクが完成しましたね。
    左肩のデカールワークもお見事!です(*´∀`*)

    製作お疲れさまでした。